2015.09.19~22

<ソロ>奥飛騨〜長野

by しちょう 


掲示板に画像の投稿だけしてレポートはさぼろうと思ってたけど、せっかく写真撮ったんで・・・

1年に1回は訪れたい、好きな地方のひとつ。飛騨。

今年は無沙汰してるんで、道が閉ざされる冬の前に訪れました。

同じ宿に2泊するのもいいもので。2日目は「帰る」場所がある訳だから・・・

「通りすがり」よりも愛着と思い出が残ります。


初日は、とりあえず宿に向かって走るだけ。

5:30出発。(いつもの通りで、なぜか10分遅れて出発)

名神「栗東IC」で降りて、国道・県道をひた走り、15時〜16日には宿に着く計画。

数時間も高速走るのは気分的に疲れるし、楽しくない。

なので、行きも帰りも高速道路は最低限の利用に留めた。


台風接近で気になっていた天気は最高。

ベタな国道を極力避けたルートにしたので、交通量は少なく全体的に快走できた。

まあ、ソロで走る時はたいていそんなルートを好んで走っている。

ただ、そんなmyルートにも欠点がある・・・

メイン道路じゃないんで、店がない。トイレがない。な〜んにもない。

飲料水を買いたかったんだけど、みごと2時間以上、コンビニに出くわさなかった・・・

それに岐阜件山間部の高低差がある道を走るので、寒くなったり暑くなったりで、インナー着たり脱いだり忙しい。


初めて「らっすん・・・・」のフレーズを聞いたとき、すぐに思い浮かんだのはコレ。

へんぴな場所にある、道の駅「らすてんほらど」

なんだかんだと、ここ来るのは何回目だろうか?


昼食とるのに飲料水をゲットしなければ・・・

「ん?」・・・・ウーロン茶がない。


ここもない・・・

その都度、自販機で止まるが、「ウーロン茶」がない。

ず〜っと、「ウーロン茶」がない。

とある「道の駅」に寄って見た。

やっぱり「ウーロン茶はない。

岐阜県人は「ウーロン茶」を飲まないらしい。

なんか意地になってきた。

ぜったいウーロン茶をゲットしてやる。


いい場所めっけ。

どうせ飲食店なんかみつからないと思い、浜田パターン同様作戦で。

今回はおにぎりではなく、THE・フライドチキン。

根性で地元のちいさなスーパーで「ウーロン茶」も見つけたし。


しかし、ここは河原の砂利状態。

ninja1000で、未舗装路はデンジャラスだった。

シートが高くつま先立ちなので、地面がジャリだと、つま先がめり込む。

かなり危なかったが、持ち前の運動神経でクリアした。


なんだかんだと、山岳路を快走し、宿の前をいったん行きすぎて・・・

着いた・・・

ここは奥飛騨の「アルプス大橋」

せっかくここまで来たんで、

宿から5kmほど先にある絶景ビューポイントと言われるスポットに来てみた。


橋から見る、「おおっ!」と思う光景が、写真で見るとこのとおり。

何の迫力も感じない・・・写真だと奥行きがわからないんだよね。

3Dカメラってあるんだろうか?


さ、宿に行こう・・・・

ところどころ、山々に無造作にゴロゴロしている自動車の群れ・・・

廃車の不法投棄?って見えるが、みごとにいろいろな地方から集まった他府県ナンバーの乗用車

実は、トレッキング・登山者のもの。少しでも空いてるスペースに車を置いて、山に入っている。

それにしてもすごい数・・・


さ、ほぼ予定通りに宿に到着。

常にかけ流しの温泉なので、24時間入浴OKとのこと。

混んでると思ったけど、部屋が多いのに、泊まり客は2組だけ。

結局、滞在中。誰かと相風呂になることはなかった。

おかみさん独りで切り盛りしてるので、泊まり客を制限してるんだろうか・・・


露天風呂

決して広くはないけど、独りなら贅沢さ。

で、浸かろうとして最初に発した言葉・・・

「あっつ!!」

熱風呂好きな自分が、熱っ!というんだから、50度近くあるかも知れない。


ついでに前の民家から丸見えだけど・・・


シャンプー・リンス・・・

多種、揃えてる気配りはいいです。

自由にお使い下さい。ってあるバスタオルも柔軟剤のいい香りがする。

そういったあたりが、やっぱり無機質なホテルと違うと思った。

そういやあ、「民宿」と「旅館」の違いって知ってる?

「ペンション」や「農家民宿」ってのもあるし・・・・それぞれ決まってるんですよ。

ここじゃ割愛するけど。


宿の部屋から見た奥飛騨の村の風景

ところで夜、寝ていると、雨音がするではないか!

それもかなり本降りの雨。

「え〜っ?!」と思って、布団から起き上がって窓の外を見ると・・・

雨なんか降っていない。

1時過ぎに雨音が気になって、それに9時には寝てしまってたんで、目が冴えてしまって・・・

ちょっと風呂でも行こう。深夜の露天風呂もいいかもと思って。


風呂は玄関を通り過ぎて、さらに階段を下りる。(地下の感覚だけど、地下ではない)

脱衣場も真っ暗なので、電気を灯す。

と・・・

曇ガラスの引き戸の向こうの真っ暗な浴槽から

「カラ〜ン」と、おけの音が。

「ギクッ!」

じ〜っとしていると。(こういう時は不思議とそうなる)

再び、小さく「カラ〜ン」って。

真っ暗な風呂場に誰か入ってるのか!

しかし入り口にあるスリッパは自分の分だけしかなかったはず。

脱衣場の棚も全部空っぽだし。

まさか・・・

浴槽の電灯スイッチをONにする。

そ〜っとドアを開けてみる。

だ〜れもいない。

背筋がぞぞ〜っ!

「カラ〜ン」

あれっ?

隣の女湯から音がした。

誰か隣で入浴してるんだ。おかみさんか?

あ〜びっくりした。


翌朝、夜明けと同時に起きて、朝の散歩&ちょっとだけジョギング。

こういったかけ流しの水栓が目につく。

たぶん、山からの湧き水だと思う。コップもぶら下がっているんで飲めるんだろう。

飲んでみても、全然、水道水の味がしない。

熱殺菌もしていない100%天然水。やっぱりおいしい。


どのバス亭もこんな感じ。遠くからのぱっと見、トイレに見えたけど。

ローカルバスだけど、利用者は多い。

地元民以外にトレッキング・登山連中が多く利用している。


ちなみに宿の全景

温泉宿の密集したところからちょっと離れたところにある。

部屋数は多かったけど、2日間で、自分以外には、2組の家族連れと男性1人×2くらいしか見なかった

食事は大広間でいただくんだけど、

おかみさんが気を使ってくれてるのか、家族連れさんと面と向かわないように、

自分のお膳は部屋の隅の壁に向かって用意されていた。

家族連れは大広間の中央に配膳されている。

非常に不自然・・・

なんか悪いことをしてしかられて、「ひとりで壁に向いて反省しながら食べていなさい!」って感じだ。

朝も夕飯も、ひとり壁に向いて食事・・・壁しか目に入らず目のやりどころもない。

テレビもないので、自然に家族連れの会話が耳に入る。(翌日は別の家族連れ)

どちらの家族も車のナンバーから関東(埼玉と千葉)からの旅行者とわかった。

どうも関東方面の人々はトーンが一定で会話も淡々としている。

悪く言えば、聞いてても全然、面白くない。

「おいしそうな鮎だね」

「塩を振るとおいしいんだよ」

「この漬け物もおいしいよ、食べてごらん?」

「あ、お父さん。味噌汁もおいしいよ」

「ごはん終えたらお風呂に入るか」

「わたしはちょっと散歩してこようかな?」

「それにしても寒いくらいに涼しいね。」

「あなた。長袖のシャツはちゃんともって来てるの?」

「ああ、青いシャツをね」

「あれって小さかったんじゃない?」

「そうだったけ、ハッハッハ・・・」

と、こんなホームドラマの台本に書いたような会話を食事中、ずっと背中越しに聞かされる。

よかった。関東の人たちで・・・

これが関西の一家なら滞在中、ずっとうるさかっただろう。


大雨?って思ったモノの正体。

どの水路も、轟々と勢いよく水が流れている。

それも飲めそうな程、透明な水。


川の流れも速い。


水路を猛烈な勢いで流れる水と、この川の流れの音が入り交じって、

この村一帯が、24時間大雨のような「音」に包まれている。


悩んで悩んで買ってしまった、「ベイツ」のタクティカルブーツ。

走れる・歩ける・登れる・でもってゴアテックス防水。でもってサイドジッパーで脱ぎ履き楽勝。

頑丈でタフでバイクにぴったり。最強ブーツと言える。


ずっとこの先の河原に、露天風呂(混浴)がある。(200円)

ひとりじゃ心細いので行かず。


温泉街からちょっと離れたキャンプ場。

奥のオートキャンプ場は満杯だったけど、フリーサイトはガラガラ状態


中学校(廃校)

過疎化した村ではどんどん学校が廃校になっていくけど、

廃校を見つける度に、空しいものを感じる。

日本(ニッポン)はこれでいいのだろうか?

書き出すと止まらないので割愛。


工事中

髭のはえたウサギに見えた。

そういえば、ウサギって、ニンジンだたっけ?

この絵。別にニンジンをくわえてなくてもいいような気がするが・・・


さ、2日目のツーリング

近年無料開放になった、乗鞍スーパー林道を走行中


標高高いので、たまに絶景ポイントあり。

路面状態はあまり良くない。ペースあがらず。


山の中を道はクネクネ続きます。

2〜4速間を頻繁にギアチェンジをする。

バンディット1250のように、3速固定で鼻歌交じりに走るって訳はいかない。

ninja1000ではちょっときついかもね。

意外に車の通行量が多いのは、秘境の温泉宿が所々あるから。


ようやく、スーパー林道を抜け出した。

足のスネがつりそう・・・腕も疲れた。


ここは美ヶ原スカイライン〜レインボーライン

そこそこハイペースで流せる快走路。

たまに高原ぽい景色が見えるが、ほとんど山岳路。

バイク乗りが多い理由がわかる気がする。

地方によって異なるドライバーの気質かも知れないけど、

後続車(バイク)に道を譲ってくれるドライバーが比較的少ないような・・・

中国〜山陰地方のドライバーは、ほんとよく道を譲ってくれる。

偶然の個人的な勘違いかも知れないけど・・・


白樺に囲まれた草原らしいコース。

標高は1500mを越えている。

インナーを着ていないと寒いです。

グリップヒータがあるとほっとする。

壊れているけど・・・

(帰ってから調べると、カプラが外れていた)


山頂(標高2000m)

半分、バイクだらけ・・・

ここまで道が空いてたのに、こんなに沢山集まってるとは・・・

たぶん、走る時間帯がずれたためだろう。(みんなもっと早い時間帯にやってきたんだろう)

不思議と、あまり「走り屋」ってバイカーはいなかった。


人は多いけど、レストランの座席は余裕有り。

ラーメンが美味しそうだった。

それにしても、関西・東海・北陸・関東・・・いりんなナンバーが勢揃い

もちろん、言語も「関西弁」「関東弁」「東海?」みたいな・・・


寒い。

標高2千mっていうと、下界からマイナス12度だ。

(気温は100mで0.6度低下するから、0.6×20)

山頂は雲の上だったんで、空は真っ青だけど、下界への視界はゼロ。


山を下りて市街地へ・・・

サラダ街道を走ります

なんか、リンゴかぶどうのような甘い香りがしたりする。

「何だろう?」って思う農作物が多く見受けられた。

そんな畑の中を一直線に突っ切っる道。絵になる。


ま〜っすぐ

今日は一日中クネクネしていたんで、ほっとする道。

さ、奥飛騨に帰ろう・・・


11:38 2015/09/25

タイヤ、端までむけてる?

自分的にはこれで限界。


ついでに気になるリアパットを見よう。

下からカメラで写せばよくわかる。

まだ2mmはありそう。さすが純正だ。(現在1万5千km)

でも年内には交換かな?


ただいまー。帰ってきました。

連泊なので、チェックイン時間に気にせずともいい。

計画では、14時までには帰るつもりだったけど、結局夕方近くになってしまったけど。


翌朝(3日目)早朝


昨日も朝夕と歩いた道なので、すっかり馴染んだ道になった。


そういえばこの2日間、早朝に老人ピープルは見かけなかった。

都心部(自分ち)なんか、夜明け前から老人ピープルはどこからともなく出没する。

まだ夜が明ける前からでも、ゾンビのように歩いてる(ウォーキング?)がいる。

そして、日が昇りきったあとは、潮が引いたようにみんな家に帰って閉じこもる。

そして夕暮れや夜明けになるとゾロゾロと活動を再開する。

ここではそんな老人ピープルは見かけない。

みんな朝はゆっくりしている。

常に畑や庭仕事で体は動かしているので、ウォーキングなんてする必要もない。

ここはそもそも、日中の喧噪(けんそう)なんてないから、家にこもって隠れている必要もない。

都会のように家と外との境界線(区別)がなく、村自体が生活空間そのものなんだと思う。

こういう村で老後を過ごしたい。・・・と、たまに思ったりする。


綺麗なせせらぎ。(都会なら「溝」とか「ドブ」って言う)


廃校の校庭。手入れはされている。


飛騨の山脈が見える。壮大。

季節によって風景はかわるんだろうなあ。

ここの卒業生。良い環境で育ったと思う。

都会人の私には羨ましい。


宿に帰って、朝風呂入って、壁を見ながら朝食食べて、

さ、帰ろ。

8時15分に宿を後にしました。

帰りは富山に近い高山の北側ルート(これがよかった)で、

下呂あたりまで南下して、琵琶湖北端へ向かい、小浜ICまで走ります。

明日は、岡山・島根ですよ。っておかみさんに言うと、「えっ〜!」ってビックリされた。

(この時は、まだ行く気でいたので・・・)


「九頭竜駅」まで帰って来た。この辺はもう日帰りコースだ

この先、敦賀方面、取り締まり多かった。

片側一車線から2車線に増幅。前方は一直線、障害物無し、信号待ちから先頭発進

気持ちの良い加速・・・制限速度なんてあっという間に到達。

当分、信号機は見えない。田舎の一本道。スピードが乗って当たり前状態。

と、200mほど走ったら突然、影に隠れたレーダー員が見えた。

こういうのはずるい取り締まりと思う。

しかし、なぜかスピード出してなかったんだよねえ。偶然か、はたまた神がいたのか・・・


秋の交通安全週間。みなさんもお気をつけて。

あ・・・そういえばレーダー無反応。なぜだ?


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