ninja1000シート加工

「シートの尻痛対策」  2016/09/04 by しちょう

人によって違うけど、ninja1000で2時間(60km超)も走るとお尻が痛くなる。
その「尻痛シート」の改善に、シートを加工してみました。

※後日、片道2時間程度を走りましたが、
お尻の痛みに関しては微妙なところで、はっきりとわかる効果は感じられませんでした。
ガックリぽんや・・・
今回のレポートは単なるシートの「加工手順」程度の参考として下さい。

<まず、原因>
普通のイスに座った状態で、
(片方の)お尻とイスの間に手の平を差し込んで座りなおして見る。
そうすると、尾てい骨のとんがった角の部分(グリグリ)が、手のひらの感触でわかるはず。
ninja1000に乗るわたしの場合、そこが痛くなる。
多分、そのグリグリに押される部分の血流が悪くなって炎症をおこすのかと・・・



<改善箇所>
バイクに跨がってお尻の「グリグリ」が接する位置を確認すると、
その部分は、わずかに前方に傾斜している。(画像のB)
傾斜している。と、いうことは、
座っていると、前方向への力がお尻にかかることになる。
ようは、滑り台の中央付近で、無理に止まってる状態だ。
お尻には、下方向の重力に加えて、前方への力がかかる。
その余分な力が痛みを早める原因と考えられる。(たぶん)
これをシート側を加工することで改善するかも知れない。
それと、ついでに。
ninja1000はシート中央から前方にかけてエッジが走っている。(画像のA)
これがデザイン的にスポーティーに見せているんだけど、
わたしの場合、左右の太股の付け根付近が、このエッジ(赤い部分)に、
走るシーンによっては圧着するし、停車時には足を出した方がそこに圧迫する。
たとえば、四角い木材の角を太ももに押しつけている感じ。
もちろん所詮スポンジなので硬質感はないけど、
長時間だと徐々に痛みを感じてくる。
その部分だけエッジを馴らして曲面にすれば改善されるはず。


まずシートの取り外し。

シート表皮がホチキス止めになっている。
通常のホッチキスのように針は曲がって止まるのではなく、ただ刺さっているだけ。
(コの字型のまんま刺さっている)


本格的に始める前に、
まず一本抜いて、そこに自分で一本止めてみる、

刺さってるだけなので抜くのは簡単。
これは、自分が用意したタッカー(あとで説明)で、
ベースにきちんと刺さるか?のテスト。
これが簡単にできなきゃ、やめときましょう。
と言うのは、今回の作業は、タッカーの性能に頼る部分が大きいから。
シートベースは丈夫な樹脂で出来ているので、
安物の中華製工具では突き刺さらない場合がある。
針も同じく、安物はベースに負けて、
グネッと曲がってしまうこともあるし、すぐ錆びる。


上記のテストをクリアしたら、作業の開始。
まず、刺さった針を、マイナスドライバを使って、
テコの原理で、ペンチでつまめる分だけ頭を浮かす。
引っこ抜く予定の針の頭は、全部浮かしてしまう。
ドライバをこねすぎてシートを破らないように。
シート表皮は、作業部分が露出すればよいので、
全部の針を引っこ抜く必要はない。
とくにシートの鋭角な先端部分は、剥がさないようにしたい。
複雑に針が打たれているので、
その分、張り直す作業が面倒になる。
だから、必要な箇所の針だけを抜くようにする。(ここ重要)


頭を浮かせ終わったら、ペンチでどんどん抜いていく。
コレ、気温の低い時期では抜きづらいらしい。
(その場合は温めて)
今回の作業はなんの問題もかった。


対象の針を抜き終わったら、
優しくズリッと脱が・・いや、剥がす。
黒カビなんか生えてたり・・・を想像していたが、
シミひとつなく美しい状態だ。


ちょっと跨がってみて、
先に説明したAポイントBポイントを探してマークを書く。
=エッジを削って角を落とす。
=せり上がった部分を削って平に。


これ、「アラカン」って言う工具(Ama価格千円ちょっと)
プロガー連中のシート加工作業を見ると、
たいてい、シートをカッターで削っているが、
よほど腕に自信がない限りは、絶対やめた方がいい。
少しでもデコボコが残ると、シート表皮を張っても隠せない。
この「アラカン」なら簡単にむらなく削り取ることができる。
注意しなければいけないのは、「アラカン」には二種類あって、
「甲丸刃」」にすること。
「平刃」では今回の作業では不向き。


と、いうことで、
マークしたポイントをこのように削っていく。
無意識にズリズルしていると、
思ったほか削りとってしまうので、少しずつ全体を見ながら慎重に。

注意すべきは削りカス・・・
思いっきり飛び散るぜ!
それに、粉のように粒子が細かく静電気を持つ。
アラカンでズリズリしてると、あちこちにピュンピュン飛び散る。
手にくっついても静電気で取れない。
服にもくっつく、床が毛足の長いカーペットだったら最悪だ。
わたしのように室内で、
飲みながらテレビの前で作業するのはおすすめできない。


ちょっと削っては・・・


触って確かめるの繰り返し。
あと、削る方向に注意。
スポンジにもよるけど、方向性があるみたいだ。
逆剃りすると、削り面が荒くなる。
なるべく削る方向は一方方向へ。


Aポイント削り終え。


粗めの2種類のサンドペーパーで、デコボコをならす。
デコボコはシートを被したら浮き出てわかるけど、
ザラザラ程度ならわからない。
だからあまり神経質に磨く必要はない。
でも、テキトーが許されない人は、
時間をかけて丁寧に磨いて下さい。
で、Aポイント完了
見た目わからないけど、触るとエッジが消えて丸くなっている。


さらに、Bポイントも完了。
これも見た目わからないけど、
ポイント後部の反り上がりが平になるまで削っている。

重要なのは、あまりに気持ちよく削れるので、
削りすぎには最大限に注意しなければならない。
削りすぎて後悔しても遅い。
今回の作業は、最小限にしか削っていない、
深さにして、1mm〜2mm程度だと思う
シートに静電気でくっついている削りカスは、
お外でパンパンしたら簡単に取れてしまう。


表皮を仮に被せてチェック
弛みがないか、削ったデコボコが浮き出てないか、
で、問題の箇所は概ね予定通り削れているか。


さて、と。
いよいよタッカーでパチンパチンととめていく。
やや引っ張気味の張り具合で止めていくのがコツだ。
数本に1本は頭が浮いたり、グネッとなったりするけど無視。
とりあえずシワが寄らないよう均等に針を打っていくのが優先
一通り、打ち終えたら、頭が出た針を、
抜いてから再度打ち込むか、ハンマーでたたいて押し込む。
わたしの場合は、ハンマーでは表皮がキズ着くのがイヤで、
不良箇所は全部抜いて打ち直した。

※タッカーの打ち方のコツは、
作業部分をしっかり押さえつけて・・・
怒りを込めてトリガーを引く。
音が「パチン」じゃ、たぶん失敗。怒りが足らない。
仕留めた音なら「ズキュン!」と快感を覚える手応えを感じる。
※タッカーは、ある意味武器になるので注意だ。
わたしは、暴発を恐れて保管の際にはタマを抜いている。


コレが「タッカー」
さいわい、以前から持っていた。
ホチキスで有名な、MAX製のタッカー。
(2千円程度だったと思う)
針もMAX製。


完了。


ビフォーとアフター。
自分でも見た目に違いはわからない。
シートを触ると、何となくわかる程度
普通にやったら、ここまで2時間もかからなかったはず(?)
(オトナのソーダ水と、録画した映画見ながら作業したので)

<以下、今回使った工具>
1.マイナスドライバ(針の頭出し)
2.ペンチ(針抜き)
3.アラカン(甲丸刃)
4.タッカー
5.紙やすり#80と#150(各1枚)


<実走テスト>
後日通勤で(片道20km強)で走ったが、
正直、違いはワカリマセン。
確かに、Aポイントのエッジは感じなくなったので、
その部分はOK
お尻の痛み具合は、やはり2時間以上乗らないと比較できない。
削った面積も狭いので、極端に改善も改悪もしないのかも知れない。
ま、次の機会の長距離ツーリングでわかるだろう。

長時間走行の結果が出たら、またココへ追記します。
結果に期待しないでね。自身ないから・・・

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